使いこなせないのにスマホにした父と母の話

60歳を過ぎた 父と母が、揃ってガラケーをやっとスマホに機種変更しました。
どういう心境の変化なのでしょうか。まぁ、よく分かりませんが、二人揃ってプリインストールされているLINEを使い始めました。

アイコンにする画像を、父は猫にしました。
母は、どうしても写りの良い自分の写真にしたいらしく、スマホの外側カメラを使って一生懸命 自撮りをしようとしていました。
内側カメラも使えると教えてあげると、ブラウザに写る自分の顔が気に入らないと言い、仕事で画像加工も請け負う私に、どうにか美しく加工してほしいと頼んできました。
LINEのアイコンなんて、表示されるのはかなり小さいものだし、そこまで拘る理由も分かりませんが、対した手間でもなかったので何パターンか加工してあげました。
しかし、どれもお気に召さない様子で悩んでおり、撮影自体を私に依頼してきました。

私はカメラマンではありませんが、モデルさんを撮影する現場に立ち会った事はあるので、真似をしてスマホカメラでの自宅撮影会が始まってしまいました。

背景にする壁面に、飾ってある花を入れてくれとか、お気に入りのワンピースに着替えてネックレスまで装着し、いちいち注文をつけてくる我が母。
しかし途中で化粧を直したい、やっぱり着替える、帽子をかぶりたい、とワガママ過ぎた為、かなりイライラしながらの撮影は、3時間に及びました。

LINEのアイコンに、そこまで時間をかける意味が分かりません。
何回でも簡単に変えられるし、大体 60歳過の普通の主婦が、モデル気取りでノーギャラで画像制作を依頼してくるなんて。

とりあえずは納得のいく写りの画像が撮れた時点で、シミを目立たなくしてほしいと言い出し、既にうんざりしていました。
PCを立ち上げて画像を加工し出したら、お金を払って仕事を頼んで下さるクライアント以上に口うるさい注文がどんどん入ってきました。

母が気に入るLINEアイコン制作に無料で5時間を費やし、遂にLINEのアイコンを設定してご機嫌な母に対し、私は疲れきってしまいました。

ちょっと、お昼寝します。